熊本城城内に鎮座する加藤神社は熊本発展の礎となっている加藤清正公をお祀りする
神社です。境内からの熊本城を見上げる名所としても多くの人が訪れます。
熊本地震で大きな被害を受けた、熊本城は熊本市内からいつもその姿を見ることができ、
今や熊本の復興のシンボルとなっています。
そんな加藤神社にて、熊本城の姿、熊本の姿を日々見続けている加藤神社宮司の湯田崇弘さんにお話しを伺いました。
「まず、熊本地震で被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。 今、熊本の人は本当に前を向こうといった強い意志を持った方々が多いと実感しています。
加藤清正公も、“後の世のため“という思いで、政治を常になされましたけれども、
今を生きている私たちが、これから先の未来を見据えて、今回こうしてあったことを
大切に受け止め、後世に伝えていかなければならないと思っています。
これからの復興を一生懸命にやっていくことは、後の世のためにつながることだと 思いますので、そういう強い信念、意志を持って、これから一歩ずつにはなりますが、 前に進んでいかなければならないと思っております。
そして、熊本城が完全な姿を取り戻すためには、私の子の代、孫の代にまでおよびます。
私にも息子がおりますが、震災を経験したものとして、ご奉仕を手伝ってもらったりしています。様々な経験をもって、その後の世代につなぐ人として成長を期待しています。」
加藤神社の境内には、ニュースでも報じられた震災で崩落した石垣より現れた観音様が彫られている石を見ることができました。
400年前の先人の思いを継承し、一つ一つ石垣を積み上げるように、熊本のこれからの歴史を作っていかなければならないと、改めて復興への思いを感じました。
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